自ら学びに向かう子に!|取り組む前に知っておきたい自主学習の目的とメリット

おうち学習(家庭学習)

毎日お疲れ様です、北海道2児ワーママのHAtoです。

「自主学習、自学ってやった方がいいの?」「自主学習って何?」などお悩みのパパママ必見です。

この記事は次のような方におすすめ!

  • 自主学習とは何か知りたい
  • 自主学習の必要性を知りたい
  • 自主学習に取り組む前に注意点を知っておきたい 

自主学習に取り組ませたい!自主的に学んでほしい!おうち学習を充実させたい!そんな方も多いと思います。

今回の記事は自主学習に取り組む前に、特徴や目的、メリットについてご紹介していきます。

我が家では、毎朝6時からの自主学習が定着しています。でも実は、以前までは「勉強やった?」「はやく勉強しなさい!」のセリフに親も子どももイライラする毎日を送っていました。そんな日々が嘘みたいに、朝起きたら子どもたちが自ら座って勉強しているのです…!

自主学習・おうち学習を始めようとしている方、思うように進められていない方、「勉強しなさい!」と言いたくない方にとって、このブログが少しでもお役に立てると嬉しいです。

「自主学習」って??

自主学習とは

自主学習とは、「自分で学習内容を決めて学習すること」

自分に必要なことや、興味があることを自由に学習することができます。

自主学習とは、その名の通り「自らが進んでやる学習」のことです。
学校の先生から内容を指示される宿題とは違い、自分で学習する内容を決めて取り組むものです。そのため、自分で取り組む学習内容を決め、自分で計画を立てて、自習に取り組まなければいけません。

全国学力テストで上位をキープし続けている秋田県から始まり、「個別最適な学び」が提起される昨今では、一律に出される「宿題」よりも「自学」を推奨する指導が推し進められています。中・高学年ごろから宿題として出されることが多いですが、最近では1年生から始まる学校も増えているようです。

自主学習には2種類ある

自主学習は、大きく分けて以下の2つ。

  1. バッチリメニュー
  2. ワクワクメニュー

2つのメニューについて、具体的には以下です。

授業内容の予習・復習をはじめ、漢字練習や計算練習、単語の暗記などの基礎的な学習となる「バッチリメニュー」。学校の授業の理解を深めるテーマがおすすめです。学校の教材では足りない場合は、通信教育の教材を取り入れてみるのもよいでしょう。

自分の好きなことや興味のあることを掘り下げたり、絵や工作などの作品を作ったりするのが「ワクワクメニュー」。興味の持っている内容や普段疑問に感じていることをテーマに調べ学習をするのがおすすめです。

自学のバッチリメニューとワクワクメニュー

自主学習に取り組もうと思っても、何に取り組んだらよいかわからない、ということもあるかもしれません。そのような時は、ひとまず学校の教材で取り組むことができるバッチリメニューから始めてみましょう。また、まだ学習習慣が身についていない低学年の間はワクワクメニューを中心に進め、学年が上がるにつれてバッチリメニューに取り組み、学力向上を目指していくのもよいでしょう。

バッチリメニュー例(学校での学習内容につながる学習)

間違いやすい漢字、漢字熟語の練習、教科書の復習、算数の教科書の問題、自作百マス計算、理科の実験手順、テストの間違え直し、個人で準備したテキスト、各教科の予習・復習など

ワクワクメニュー例(自分の好きなこと、興味のある内容の学習)

日記、クラスの友達のいいところ探し、生き物観察、読書感想文・本紹介、四字熟語調べ、作家活動、歴史上の人物調べ、ペット・動物調べ、都道府県・世界の国調べ、スポーツ調べなど

自主学習の目的・メリット

大目的は、将来に生きる力を育むため

子どもたちが大きくなる頃には、現在の常識を覆すような変化がもたらされている可能性が高いです。想定外の事象や未知の事象に直面した際に、「新しいことを想像できる人材」が今後必要とされるでしょう。誰かに言われたことを、言われた通りにやるのではなく、何が必要で、どうやって取り組んでいくのかを考え、実行していく力が求められていきます。自主学習は、そのような将来に生きる力を身に着けることができる取り組みなのです。

「将来生きる力」を育むために、自主学習を通して実現したいことは4つ。

自主学習を通して実現したいことは具体的に以下です。

自分に合った学習スタイルを見つける

しっくりくる学び方は人それぞれ。私は暗記ものはいつも替え歌を作っていました(笑)。自分に合った学び方を探るために試行錯誤することも重要です。「とにかくやってみる(チャレンジ)」「上手くいかなかったら改善する(ナイストライ)」を繰り返すことが大切です。

自分に必要な学びを進める

「自分に何が足りないか」「自分に最適なレベルやスピードは」「興味があることは何か」などを考える自主学習は、得意なことを伸ばし、苦手なことを克服するのに最適な取り組みです。自分に必要な学びを進めるために、自分を見つめ直し、自己分析する力が必要です。それによって、自分の強みを理解して活かしたり、苦手なことから逃げない強い気持ちを養ったりすることにも繋がります。

計画を立て、実行する力を養う

月~日曜日まで1年じゅう毎日同じスケジュールな家庭は、ほとんどいないのではないでしょうか?1週間の自分の予定や生活スタイルに合わせて計画を立て、それを実行する力を養います。基本的には毎日取り組むものですが、疲れていたり、体調がすぐれないときには、1週間の中で取り組まない日があってもよいのです。予定通りにいかなかったときは、その分をどこで取り戻すかを考えればよいのです。

学習を楽しむ

分からなかった問題が分かるようになったり、できないことができるようになったり、新しいことを知ることは楽しいことです。自主学習は、学びの楽しさを子どもがしっかり感じられるように進められるとよいでしょう。そのためにも、「子どもが自ら主体者となって考え・取り組むこと」が大切です。

自主学習のメリットは3つ

宿題との違いや目的から、自主学習のメリットを3つにまとめてみました。

3つのメリットについて、以下に詳細をまとめます。

主体性を伸ばせる

自分で学習する内容が選べるため、より主体的に学習に取り組むことができます。好きなことや興味のあることについて調べて、一冊のノートにまとめていくことで達成感を得たり、やりがいを感じ、学習へのモチベーションも高まります。

学ぶことが楽しくなる

宿題は、先生から「この問題を解いてきなさい」と言われて取り組みます。宿題を忘れると怒られることもあるでしょう。子どもは「やらされている」と感じてしまうと、勉強を楽しむことができません。しかし、自分の好きなことと向き合い、自分で考えて進める取り組みなら「やらされている」と感じることなく楽しく取り組むことができます。

自分に必要な学びを得られる

全員が同じ課題を与えられていると、中には全く分からずに諦めてしまう子もいれば、もっと難しい問題にチャレンジしたいと思う子もいます。自主学習では、「自分に何が足りないか」「自分に最適なレベルはどれくらいか」など自分に必要な内容や、最適な量やペースを考えた上で取り組むことができるので、得意を伸ばし、苦手を克服することができます。また、自分の得意不得意を見つけるための自己分析力や、苦手なことに立ち向かう強い心や粘り強さも養うことができるでしょう。

自主学習のルール

注意すべきことは3つ

自主学習に取り組むときは、以下に注意しましょう!

以下に具体的な注意点を記載しておきますので、取り組むときにはお気をつけください。

学習内容が偏らないようにすること

「自分がすきなもの・興味があるものをとことん掘り下げる。」ということももちろん大切ですが、それでは苦手を克服することができません。毎日内容を変えて苦手なことも伸びるように工夫をすることが大切です。

適切な量にすること

課題の立て方によっては、5分や10分で終わってしまうことも。1・2年生は20分、3・4年生は40分、5・6年生は60分を目安に、「自分の力では〇分でこれくらいできる」という課題を見立てることが大切です。もっとやりたい!まだ続けたい!と思えるような課題を見つけましょう。

記録を残すこと

学習の成果を振り返ることができるように、ノートに内容をまとめましょう。学習内容や時間、感想としてできるようになったことを振り返るのもおすすめです。ご褒美シールを貼ったり、ご家庭の人がコメントをするのも、子どもにとってはさらにやる気が出るきっかけになってよいでしょう。

まとめ

自主学習を通して、与えられこなすだけの「宿題」から、「自学」としての学び

自分を見つめ、今すべき課題に取り組み、復習したい・調べたい・考えたいことに取り組みましょう!

いかがでしたか?
自主学習について、その目的やメリットについてご理解は深まったでしょうか。家庭学習をがんばりたい方のお役に少しでも立てていれば幸いです。

おまけ:自主学習の参考になる書籍紹介